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頚椎症の治療(保存的治療と手術)

 頚椎症の治療は、大きく分けて保存的治療と手術の2つがあります。
保存的治療は症状に合わせて姿勢の改善、消炎剤やステロイド剤の内服、頚椎固定用カラーの装着、温熱療法、レーザー治療、低周波治療、頚椎牽引などの方法で行われます。

 頚椎神経根症の場合は保存的治療で楽になる場合が多く、手術をすることはほとんどありません。
保存的治療には、ステロイドホルモンの内服や、頚を前に曲げる前屈姿勢をとらせる枕(神戸枕)の使用などの方法があります。
ステロイドホルモンの内服や、前屈姿勢をとらせる枕でも症状がよくならない場合は神経根ブロックを使用します。
マッサージは逆に神経にダメージを与える場合があるので避けましょう。

 保存的療法を2週間程度試しても症状が改善されない場合は、医師とよく相談をして手術を行うかどうかを決めます。


 頚椎症の手術で最も一般的に行われているのは前方除圧固定術といわれる方法で、のど側の皮膚を少しメスで切開し、内視鏡を使って、神経を圧迫している部分を直接取り除く方法です。
切開はのどのしわの方向にあわせて目立たないように行うため、痕はほとんど残らず効率的な方法といえます。
神経を圧迫している部分の数が多い場合や頚部脊柱管狭窄症、頚椎椎間板ヘルニアなどの場合は後方除圧術という、首の後ろから切開して頚椎の後ろにある棘突起や椎弓という部分を割り、脊柱管を広げて圧迫を取り除く方法が用いられます。
後方切開術にかかる時間は約2−5時間で、翌日からリハビリ可能で、2週間ほどの入院が必要です。
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